CRM導入済みでも成果が出ない理由 ECリピート戦略を成功させる“全体設計”とは?

CRMを導入したはずなのに、なぜリピート売上は思ったほど伸びないのか。多くのEC事業者がこの壁にぶつかります。メールやLINE配信はひと通り行っているし、RFM分析やセグメント配信にも取り組んでいる。それでも成果が頭打ちになる──それは、施策単体に注目しすぎて「CRMの全体設計」が欠けているからかもしれません。
CRMとは、本来「顧客との関係性を築き、維持し、深めていくための仕組み」であり、単なるメッセージ配信のことではありません。ところが、実際の現場では「カゴ落ちメールを設定した」「LINEでセグメント配信した」といった断片的な施策にとどまり、全体を俯瞰した設計や優先順位付けがなされていないケースが目立ちます。
本記事では、CRM導入済みで成果が伸び悩んでいるEC事業者のために、なぜ成果が出ないのかという構造的な原因を明らかにした上で、「ECのリピート売上を最大化するCRM全体設計」の考え方と実践ポイントを解説します。メッセージ配信以外にも、商品構成、導線設計、分析フローなど、CRMの本質に迫る視点を提示し、「何をどう設計すべきか」「どこから手をつけるべきか」という戦略的な指針を整理していきます。
読み終わる頃には、自社CRMのどこに問題があり、どう再設計すればリピート売上を引き上げられるのか、その全体像が見えてくるはずです。
- Chapter
- CRMで成果が出ない現場によく見られる5つの失敗
- 1. 配信施策ありきの“施策主義”に陥っている
- 2. 顧客セグメントの粒度が粗すぎる/整っていない
- 3. 分析フローが存在せず、感覚で運用されている
- 4. CRM施策がマーケティングチーム内だけで閉じている
- 5. 成果指標(KPI)が曖昧、もしくは存在しない
- CRM設計を成功に導くために不可欠な7つの視点
- 1. セグメント戦略:誰にアプローチするかを明確に
- 2. シナリオ設計:顧客行動に合わせた流れを設計する
- 3. 配信チャネル戦略:チャネルごとの役割を整理する
- 4. コンテンツ設計:何を届けるかの質が問われる
- 5. 導線設計:どこからどう誘導するかを整える
- 6. 商品軸戦略:売りたい商品ではなく、売れる商品から攻める
- 7. 分析・改善設計:成果を定点で確認し、仮説をもとに改善を繰り返す
- 優先順位を見極める3つの軸と整理方法
- 1. 顧客フェーズ別に優先度を整理する
- 2. 施策タイプ別に効果と負荷をマッピングする
- 3. PDCAが回る体制かどうかを評価する
- 優先順位の整理に役立つフレームワーク
- 分析設計の基本・データ活用の切り口
- 1. 最低限おさえたいCRMの基礎KPI
- 2. 分析視点を「フェーズ×行動」で分解する
- 3. セグメント別の効果比較で「誰に刺さったか」を測る
- 4. 分析→仮説→改善の“データ習慣”を設ける
- 【事例】休眠顧客5%の復帰に成功した食品ECのシナリオ設計
- 現場で意識すべき3つの実践ポイント
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CRMで成果が出ない現場によく見られる5つの失敗
1. 配信施策ありきの“施策主義”に陥っている
「まずはカゴ落ちメールから」「とりあえずバースデーメールを作ろう」など、CRM施策を“配信すること”自体が目的化しているケースです。このような運用では、「誰に、なぜ、変化を期待して届けるのか」というマーケティングの本質が抜け落ちてしまいます。結果、形式的なメッセージ配信となり、顧客にとっては煩わしいノイズになりかねません。
たとえば、配信対象が全会員一律だったり、過去の反応を無視したリピート促進メールを漫然と繰り返したりしていないでしょうか。CRMは“打ち手”ではなく“仕組み”です。顧客の行動を設計する導線の中に、施策を位置づけることが重要です。
2. 顧客セグメントの粒度が粗すぎる/整っていない
CRMは「誰に対して何を伝えるか」が命ですが、そもそもセグメントの設計が粗いと、最適なメッセージも機能しません。典型的なのは「過去に2回以上購入した人」「最近買った人」など、便宜的な属性区切りのみで配信してしまうパターンです。
実際には、「初回購入の動機」「2回目購入までの経過日数」「直近閲覧商品のジャンル」など、多角的に解釈されたセグメントが必要です。特に単品通販の場合、商品ジャンルごとのF2転換率に大きな差があるため、商品軸とセグメントの掛け合わせは重要なポイントになります。
3. 分析フローが存在せず、感覚で運用されている
CRM運用が属人的で、成果の測定が曖昧なケースは少なくありません。「前回より配信数が多かったから売れた」「なんとなくCVRが下がった気がする」といった感覚ベースでの判断が続くと、PDCAが回らなくなります。
施策単位でのA/Bテストや反応率の計測、さらにはF2転換率・継続率・LTVといった中長期KPIへの寄与を検証することが欠かせません。成果が数値で可視化されることで、はじめて“次にどこを改善するべきか”という設計議論が可能になります。
4. CRM施策がマーケティングチーム内だけで閉じている
顧客体験の全体設計には、CS(カスタマーサポート)・商品開発・物流などの部門との連携が欠かせません。CRM施策をマーケター主導で完結させてしまうと、商品レビューや問い合わせ傾向など、顧客の「声」やリアルな行動が反映されにくくなります。
例えば、定期解約理由の上位に「商品が余っている」「効果を実感できない」があるにも関わらず、それを反映した配信やステップ改善が行われていなければ、CRMは部分最適に留まります。CRMはマーケティングだけの問題ではなく、経営全体の「顧客戦略」として捉えるべきものです。
5. 成果指標(KPI)が曖昧、もしくは存在しない
「どれくらい売上が上がれば成功なのか?」「リピート率が何%になればOKなのか?」といった明確な目標がなければ、CRM施策の成果を判断することはできません。特に注意すべきは、短期KPIだけを見て中長期的な成果を見落としてしまうことです。
たとえば初回購入者に即時クロスセルを促すよりも、一定期間にわたって適切なタイミングでリピートを促した方が、LTV全体ではプラスになることもあります。CRMの評価指標は「即効性」だけでなく、「継続性」「貢献度」も加味した設計が求められます。
CRM設計を成功に導くために不可欠な7つの視点
CRMが機能しない理由は、施策自体にあるのではなく、「設計思想の欠如」に起因しているケースが大半です。これらの“あるあるミス”を避けるには、まずCRMを「一連の顧客体験の設計」として捉え直す視点が不可欠です。本セクションでは、成果を出すために必要なCRM全体設計の7つの視点を具体的に解説していきます。
1. セグメント戦略:誰にアプローチするかを明確に
リピート率を上げるには、まず「誰にどのような意図でアプローチするのか」を明確にすることが基本です。購入回数・商品カテゴリ・前回購入日・来店頻度などを元に、戦略的にセグメントを設計することで、メッセージの最適化が可能になります。
たとえば同じ「2回購入済」の顧客でも、購入の間隔が短い人と長い人では反応が異なります。休眠顧客でも、90日未購入と365日未購入では必要な配信アプローチはまったく違います。セグメント戦略は“データに基づく仮説設計”が肝になります。
2. シナリオ設計:顧客行動に合わせた流れを設計する
「初回購入→再訪→再購入→定期化→ロイヤル顧客化」など、CRMで設計すべき顧客ジャーニーは多段階です。その段階ごとに、どのタイミングで、どんなチャネルで、どんなコンテンツを届けるかを戦略的に決める必要があります。
成功しているECでは、初回購入後に「お礼+商品活用法+購入者レビュー」をステップ配信し、購入満足度を高めたうえで、1〜2週間後にクロスセル商品や定期コースの提案を行います。このような“購入行動に応じた設計”が成果を左右します。
3. 配信チャネル戦略:チャネルごとの役割を整理する
メール・LINE・SMS・アプリPUSHなど、顧客接点チャネルは多様化しています。チャネルは“届ける手段”であると同時に、“情報の優先度・信頼度・即時性”を調整するスイッチでもあります。
たとえば再購入を狙ったリマインドはLINE、決済に関する通知はSMS、初回コンテンツやブランド価値訴求はメール、というように目的に応じて使い分けることが肝心です。またチャネルの取得戦略(初回購入時にLINE友だち化 or メール取得)も事前設計しておく必要があります。
4. コンテンツ設計:何を届けるかの質が問われる
同じ商品を紹介するにも、「価格訴求型」「レビュー訴求型」「残りわずか訴求型」など切り口によって反応率は大きく変わります。複数のパターンを作り、セグメントや購買フェーズに応じて出し分けることが有効です。
特にBtoCでは「商品の魅力を伝えるだけでなく、どう使ってもらいたいか」「他の顧客がどう活用しているか」など、使い方ベースの訴求コンテンツがリピート率に大きく影響します。
5. 導線設計:どこからどう誘導するかを整える
CRM施策の成果は、「配信」だけでなく「その先」にも左右されます。例えばLINEからLPへ誘導しても、スマホ対応が不十分だったり、リンク先で商品カテゴリが絞れていなければ、離脱されてしまいます。
購買への導線を“キャンペーン起点”からではなく、“ユーザー行動起点”で設計することが重要です。アクセスログやCVR分析から改善ポイントを特定し、CRM施策とページ設計をセットで最適化する視点が欠かせません。
6. 商品軸戦略:売りたい商品ではなく、売れる商品から攻める
CRMでいきなり主力商品を押し出すのは効果が出にくい場合もあります。初回は導入系の低価格商品、F2転換では定番人気商品、LTV向上ではセット購入や定期品など、顧客フェーズに応じた「商品×タイミング」の設計が重要です。
またカテゴリ別のF2率やリピート回数別のLTVなどを把握した上で、どのカテゴリで勝ち筋を作るかを分析することで、商品戦略とCRMが連動します。
7. 分析・改善設計:成果を定点で確認し、仮説をもとに改善を繰り返す
CRMは「回してナンボ」の仕組みです。どの配信がどのセグメントに響いたのか、F2率や継続率にどう影響したのかを定期的に分析する体制が必要です。
施策ごとに「配信数・開封率・クリック率・CVR・購買単価」などをトラッキングし、改善すべき変数を特定していく。週次・月次のサイクルで“仕組みとして改善できるCRM”が、強いECを支えています
これら7つの視点はそれぞれ単独ではなく、互いに連動して機能します。重要なのは、目の前の施策に追われるのではなく、「顧客とどのような関係を築きたいか」を起点に、全体を設計すること。次のセクションでは、CRM施策の優先順位と着手の順番について、実務的に解説していきます。
優先順位を見極める3つの軸と整理方法
CRMの全体設計を理解したとしても、すべてを一度に実行するのは現実的ではありません。リソースには限りがあり、施策の緊急度や影響度によって「どこから着手すべきか」を判断する優先順位設計が不可欠です。ここでは、成果につながる打ち手の優先順位を見極める3つの軸と、実務で役立つ整理方法を紹介します。
1. 顧客フェーズ別に優先度を整理する
最初に考えるべきは「どの顧客層にアプローチすべきか?」という軸です。一般的に、リピート売上へのインパクトが最も大きいのは“初回購入者”のF2転換です。F2転換率の改善は、売上への寄与が即時性・継続性ともに高く、最初に着手すべきCRM施策の筆頭といえます。
次に狙うべきは“定期購入の継続率”や“3回以上購入者のLTV最大化”といったステップで、より長期的な関係性設計に取り組む必要があります。顧客フェーズごとに分解し、「どこに最大の改善余地があるか」を見極めることが重要です。
2. 施策タイプ別に効果と負荷をマッピングする
施策の優先度は、「効果の大きさ」と「実行負荷の小ささ」のバランスで決まります。たとえば、F2転換向けの初回フォローメールやステップ配信は、準備工数が比較的少ない一方で成果が大きいため、優先順位は高くなります。
一方、全商品を対象にしたレコメンドや、分析を前提とした細かなセグメント施策などは準備や運用が重く、初期段階では後回しにすべき場合もあります。施策を「すぐできる/成果が見えやすい/負荷が低い」順に並べるだけでも、迷いは減ります。
3. PDCAが回る体制かどうかを評価する
着手すべき優先度が高くても、施策が“やりっぱなし”になってしまえば意味がありません。配信結果の反応率を見て仮説を検証し、改善して再実行する──このサイクルが回せる環境であるかを確認する必要があります。
たとえば「施策を作れる担当者が1名だけ」「効果測定の環境が整っていない」「上長承認に1週間以上かかる」など、ボトルネックがある場合は、それ自体を先に改善すべき対象とみなします。CRMは“設計+運用+改善”がそろってはじめて機能します。
優先順位の整理に役立つフレームワーク
ここでは、CRM施策の優先順位を見極める際に活用できるフレームワークの一例を紹介します。
評価軸 | 内容 |
---|---|
インパクト | 施策が売上やLTVに与える効果の大きさ(例:F2転換、定期継続率など) |
実行工数 | 施策を準備・実行するまでの時間・手間・人員リソース |
測定可能性 | 施策の効果を数値で評価できるか(反応率/継続率/LTV等) |
改善のしやすさ | PDCAを回すための改善ポイントが明確かどうか |
これらの指標に基づき、CRM施策を「着手すべき順番」として可視化することで、チーム全体の合意形成もスムーズになります。やみくもにツールを回すのではなく、“設計された順序”で取り組むことが成果への最短ルートです。
これらの優先順位判断をふまえ、次のセクションではCRM成果を最大化するための“分析と数値の使い方”を解説していきます。
分析設計の基本・データ活用の切り口
CRMの成果は、施策そのものだけでなく、「どのようにデータを分析し、仮説を立てているか」に大きく左右されます。多くの現場では「配信して終わり」になっており、分析・改善の工程が抜け落ちがちです。本セクションでは、成果につながる分析設計の基本と、実務で役立つデータ活用の切り口を解説します。
1. 最低限おさえたいCRMの基礎KPI
CRMにおいては、「どの顧客を、どの行動に、どう導くか」を測る指標が不可欠です。最低限、以下の指標は定期的に追う必要があります。
– F2転換率:初回→2回目購入率。CRM効果がもっとも現れやすい – リピート率:一定期間内のリピート購入者数の割合 – 継続率:定期購入者の継続割合(解約率との対比で把握) – LTV:顧客生涯価値。CRM活動全体の最終評価指標
これらを顧客属性別(例:初回商品カテゴリ別、性別、チャネルごとなど)に分解して可視化することで、どこに課題があるかが明確になります。
2. 分析視点を「フェーズ×行動」で分解する
成果が出ないとき、「どの顧客層が、どこで離脱しているのか」を特定するのが分析の起点です。以下のようにフェーズごとの行動を因数分解してみましょう。
フェーズ | 注目すべき行動 |
---|---|
初回購入 | 初回商品・流入経路・購入時間帯・購入金額 |
F2転換 | 再来訪までの日数・閲覧商品数・カート放棄率 |
定期化 | 継続回数・解約理由・CS対応ログ・購入頻度 |
行動のトレースができれば、「初回購入者のうち再来訪がないのは、メール未開封が多い」「解約理由に“効果実感できず”が集中している」など、施策の改善軸が見えてきます。
3. セグメント別の効果比較で「誰に刺さったか」を測る
CRM施策を打ったあとは、「全体で売れた/反応が良かった」ではなく、**どのセグメントで効果が出たのか**を確認する必要があります。
たとえば、同じリマインドメールでも「初回購入者」では反応率20%、一方で「3回以上購入者」では2%という差が出ることは珍しくありません。この差をもとに、「初回購入者には翌日フォロー」「3回以上はLINEを優先」といった最適化が可能になります。
4. 分析→仮説→改善の“データ習慣”を設ける
分析設計は単発で終わってはいけません。週次・月次での定期レポート作成、改善案の仮説出し、A/Bテストの実行、検証レポートの蓄積など、「データに基づく運用体制」が構築されて初めてCRMの精度は高まります。
とくにおすすめなのは「仮説ジャーナル」を設けること。たとえば「初回購入から5日以内のLINE配信は、F2転換に寄与するのでは?」という仮説を立て、数値で検証する仕組みを組み込むことで、組織全体での学習効果が蓄積されていきます。
分析はCRMを“運用”から“戦略”に昇華させるための武器です。次のセクションでは、いよいよ全体設計を活かした“成功事例”と“成果につながる実践ポイント”をご紹介します。
CRMの設計思想や優先順位の考え方、分析手法を理解したとしても、実際に「どのように取り組めば成果が出るのか?」という点に不安を感じる方も多いはずです。ここでは、ActionLinkで実際に成果を上げた企業の導入事例や、現場で効果を生んでいる実践ポイントを紹介します。
【事例】休眠顧客5%の復帰に成功した食品ECのシナリオ設計
とある冷凍食品ECでは、休眠顧客(最終購入から150日以上未購入)の掘り起こしを課題としていました。メールやLINEは以前から送っていたものの、反応率は2%台にとどまっていたそうです。
そこで、ActionLinkでのCRM設計を見直し、以下のようなPDCAサイクルを回しました。
Phase | 具体的アクション |
---|---|
Plan | 「休眠150日以上の顧客5%復帰」目標設定。施策:パーソナル動画+15%OFFクーポン |
Do | CRMでシナリオ作成、テスト配信で件名ABテスト |
Check | 2週間後、復帰率3.2%、動画視聴有無でCVRに2倍差 |
Act | 動画視聴率向上を目的に、サムネイルをレシピ写真に変更して再実施 |
このように、1つのKPIに対してCRMの「セグメント」「チャネル」「コンテンツ」「導線」「分析改善」を一貫設計した結果、最終的に5.1%の復帰率を実現。再購入後の継続率も2倍に改善し、LTVの底上げにも成功しました。
現場で意識すべき3つの実践ポイント
1. **完璧を目指さない“仮説ベースの設計”を行う** 最初から理想形を描きすぎると、準備に時間がかかりすぎて成果が遠のきます。まずは「このセグメントにこのメッセージなら反応するはず」と仮説を立て、早く検証→改善する流れを作ることが重要です。
2. **施策ごとに「必ず検証する変数」を決める** 「LINE配信とメール配信、どちらがCVRが高いか」「件名に『〇〇円OFF』と書くか否か」など、検証する“変数”があいまいだと、施策の改善軸が見えなくなります。仮説に基づいた変数設計がPDCAの質を高めます。
3. **改善結果をテンプレート化し、使い回す** 一度効果が出たシナリオやクリエイティブは、他セグメントや別商品にも応用可能です。「レビュー訴求→クロスセル」「お礼メール→再訪クーポン」など、自社で成功したCRM設計は“資産”として再利用していきましょう。
CRM全体設計で成果を出すためには、“仕組みとして設計・改善できる体制”を整えることが不可欠です。ラストとなる次のセクションでは、本記事全体のまとめを通じて、今後のCRM戦略を見直すための視点を整理していきます。
CRMは「やることリスト」ではなく、「顧客とどう向き合うか」の設計思想そのものです。成果の出ないCRMは、施策が悪いのではなく、その裏にある設計と運用の“仕組み”が整っていないことが原因であることがほとんどです。
一つひとつの施策にこだわる前に、まずは全体を俯瞰してみる。どの顧客に、どのような価値を届けたいのか。そのために、今できる最小限の一歩は何か。そうした視点からCRMに向き合うことで、点だった施策が線につながり、やがて面となって、事業の成長を支える土台へと進化していきます。
完璧を目指す必要はありません。大切なのは、小さな改善を積み重ねながら、仕組みそのものを強くしていくこと。今日の一通のメッセージが、明日のロイヤルカスタマーを生み出すかもしれない──。その可能性を信じて、CRMという名の「関係性の設計図」を、あなたの手で描いていってください。
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