ECのステップメール施策3選|リピート売上につながる配信シナリオの作り方

ECのステップメールは、顧客との関係を継続的に築きながらリピート売上を伸ばすための重要なCRM施策です。
しかし、「何を送ればよいかわからない」「シナリオ設計が難しい」と感じている担当者も少なくありません。
そこで今回は、EC事業者がすぐに実践できるステップメール施策を3つ紹介します。配信シナリオの考え方とあわせて解説しますので、自社のCRM施策を見直す際の参考にしてください。

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なぜECでステップメールが重要なのか?

ステップメールと一斉配信メールの違いとは?

ステップメールとは、顧客の購入や閲覧などの行動をきっかけに、自動で配信されるメールのことです。

一斉配信メールが全顧客に同じ内容を送るのに対し、ステップメールは顧客ごとに最適なタイミングで情報を届けられます。そのため、顧客にとって関係のある情報を届けやすく、開封率やクリック率、購入率の向上が期待できます。

なぜリピート売上につながるのか?

ステップメールがリピート売上につながる理由は、顧客との接点を継続的に作れるからです。

ECでは初回購入後に何もコミュニケーションを行わないケースも少なくありません。しかし、購入直後から適切なフォローを行うことで商品理解が深まり、顧客満足度の向上につながります。また、再購入のタイミングで適切な提案ができれば、自然な形でリピート購入を促進できます。

顧客行動を起点に考えるべき理由とは?

顧客行動を起点に考えるべき理由は、顧客が求める情報を届けやすいからです。

例えば、購入直後の顧客と半年間購入していない顧客では、必要とする情報が異なります。顧客属性だけではなく、「購入した」「一定期間購入していない」といった行動に応じてシナリオを設計することで、より成果につながりやすいコミュニケーションを実現できます。

施策① 購入直後フォローメールで顧客体験を高めるには?

なぜ購入直後の顧客心理が重要なのか?

購入直後の顧客心理が重要な理由は、商品への期待が最も高まっているタイミングだからです。

商品購入後の顧客は、「早く使いたい」「どのように活用すればよいのか知りたい」と考えています。このタイミングで有益な情報を提供できれば、商品の価値を十分に感じてもらいやすくなります。

どのような内容を配信するべきか?

購入直後のステップメールでは、売り込みではなく顧客サポートを意識することが重要です。

例えば、商品の使い方や保管方法、活用方法などを紹介するメールが効果的です。化粧品なら使用手順、食品ならレシピ提案、アパレルならコーディネート例など、商品カテゴリーに応じた情報を提供しましょう。

実践できるシナリオ例とは?

購入直後フォローメールは、以下のようなシナリオで設計できます。

この施策の目的は販売ではなく顧客体験の向上です。結果としてレビュー投稿やリピート購入につながりやすくなります。

施策② 商品消費タイミングを狙った再購入促進メールとは?

なぜ消費タイミングが重要なのか?

消費タイミングが重要な理由は、顧客が商品を必要としている可能性が高いからです。

例えば、サプリメントや化粧品、食品などの消耗品は、一定期間で使い切ることが想定されます。使い切る頃に合わせてメールを配信することで、顧客にとって自然な再購入提案になります。

再購入を促進する配信内容とは?

再購入促進メールでは、「そろそろ必要ではありませんか?」というタイミングで価値のある情報を届けることが重要です。

ここでありがちな失敗が、いきなり割引クーポンを送ることです。もちろんクーポンは有効な施策ですが、毎回値引き訴求を行うと利益率の低下や価格競争につながる可能性があります。

まずは商品の継続利用によるメリットや活用方法を伝え、その上で再購入を提案する流れを意識しましょう。例えばサプリメントなら継続利用のポイント、化粧品なら季節ごとの使い方など、顧客にとって役立つ情報を提供することが重要です。

実践できるシナリオ例とは?

再購入促進メールは、商品ごとの消費サイクルを基準に設計します。

この施策では、顧客が商品を必要とするタイミングを予測することが重要です。単純な配信日ベースではなく、商品特性や購入頻度を考慮して設計すると成果につながりやすくなります。

施策③ 休眠顧客掘り起こしメールを活用するには?

なぜ休眠顧客施策が重要なのか?

休眠顧客施策が重要な理由は、新規顧客獲得よりも効率的に売上を伸ばせる可能性があるからです。

休眠顧客は過去に購入経験があるため、商品やブランドに対する認知があります。そのため、適切なきっかけを提供できれば再購入につながる可能性があります。

一方で、長期間何も接触しなければブランドを忘れられてしまいます。休眠顧客の掘り起こしは、既存顧客資産を活用するためにも重要な施策です。

再接触のタイミングはいつが良いのか?

再接触のタイミングは商材によって異なりますが、購入サイクルを大きく超えた時期が目安になります。

例えば毎月購入される商品であれば90日後、購入頻度が低い商品であれば120日後や180日後など、自社の購入データを参考に設定するのがおすすめです。

重要なのは一律の期間で管理するのではなく、商品カテゴリーや顧客の購入傾向に応じて最適化することです。

実践できるシナリオ例とは?

休眠顧客向けメールは、再び興味を持ってもらうことを目的に設計します。

いきなり強い販促メッセージを送るのではなく、まずは情報提供から始めることで反応を得やすくなります。

成果を出すステップメール設計のポイントとは?

顧客属性より顧客行動を重視するべき理由とは?

顧客行動を重視するべき理由は、現在のニーズに合わせたコミュニケーションができるからです。

同じ年代や性別の顧客であっても、購入した直後の人と半年間購入していない人では必要な情報が異なります。顧客属性だけではなく、購入履歴や閲覧履歴などの行動データを活用することで、より効果的なシナリオ設計が可能になります。

シナリオ改善を継続するべき理由とは?

シナリオ改善を継続するべき理由は、顧客ニーズや市場環境が変化するからです。

開封率やクリック率、購入率を定期的に確認し、件名や配信タイミングを見直すことで成果向上が期待できます。ステップメールは設定して終わりではなく、継続的な改善が重要です。

メール以外のチャネルも活用するべきなのか?

メール以外のチャネルも活用するべき理由は、顧客との接点を増やせるからです。

近年はLINEやSMSなどのチャネルも活用されています。メールだけでは接触できない顧客に対してもアプローチできるため、顧客行動に応じて最適なチャネルを選択することが重要です。

まとめ

ECのステップメールで成果を出すためには、顧客に合わせた適切なタイミングと内容でコミュニケーションを行うことが欠かせません。特に、購入直後フォローメール、商品消費タイミングを狙った再購入促進メール、休眠顧客掘り起こしメールは、多くのEC事業者が比較的取り組みやすく、成果につながりやすい施策です。

重要なのは、単にメールを送ることではなく、顧客がどのような状況にあり、どのような情報を求めているかを考えることです。顧客属性だけでなく行動データを活用しながらシナリオを設計することで、より自然なコミュニケーションが実現できます。

まずは今回紹介した3つの施策から取り組み、自社の顧客に合ったステップメールを設計してみてはいかがでしょうか。

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執筆者情報

中村 隆嗣 中村 隆嗣

株式会社ファブリカコミュニケーションズ アクションリンクチーム 部長

2003年に北国からの贈り物へ入社。自社サイトの立ち上げから参画し月商3億円を超える成長まで導く。楽天/Yahoo!/Amazon/ぐるなびなど全店のマーケティング戦略責任者として各モールにおいて数々の賞を受賞。 2014年株式会社メディックスに入社し、年商2500億規模の大手製薬会社や外資系アパレルブランドなど、メーカー直販ECの事業コンサルティングを手がける。 コンサルティング先で多く見られたCRMの課題を解決すべく、2018年アクションリンクを立ち上げ、2023年ファブリカコミュニケーションズにジョイン。現在に至る。

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